東京海洋大学と港区との連携協力に関する基本協定書の締結にあたり

 東京海洋大学は、平成15年10月にそれぞれ創立100年以上もの伝統をもつ東京商船大学と東京水産大学とが統合して生まれた大学であり、「海を知り」、「海を守り」、「海を利用する」をモットーに海洋国日本における唯一の海洋に係わる専門大学として日本と世界の海洋・海事の教育研究機関との有機的連携をはかりつつ、教育と研究のレベルを高めることを目指しております。

 近年のめざましい経済成長によって、海が無秩序に利用されるようになり、海は深刻な環境破壊問題に直面しています。人類社会が今後も持続的な発展を維持していくためには、この人類のかけがえのない共有財産である海をグローバルな視点から捉え、自然との共生のもとに海洋の利用を考えていくことが、本学に課せられた主要な課題の一つでもあります。

 国立大学は平成16年4月1日から国立大学法人となり、大学の使命として教育、研究に加え、社会貢献をより一層推進することが望まれています。東京海洋大学の品川キャンパスは港区に位置しており、互いに協力しあえる関係を築きたいとの両者の熱い思いがひとつとなり、基本協定書を締結する運びとなりました。

 今回の協定締結により、これまで本学に蓄積されてきた知的・人的資源及び物的資源を大いに活用し、教育、文化、健康増進、産業振興、まちづくり等のそれぞれの分野において連携を推進し、地域に還元したいと考えております。具体的な連携の内容については、今後、両者で構成される連携協議会で詰めていくこととなりますが、東京海洋大学からは、図書館及び資料館の相互利用、小中学生の海洋教室・海の環境学習、公開講座【生涯学習関連、健康スポーツ関連(カッター体験等)】などの各種事業を共同で実施させていただく予定であります。特に理科離れが叫ばれている時代でもあり、海を教材として子どもたちが夢を持てる企画が、この連携において実現できればと考えているところです。

 今後、東京海洋大学教職員・学生と港区民皆様との相互交流により、ますます連携が深まることを期待しております。
 東京海洋大学と港区との、連携協力につきまして、ご理解ならびにご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

平成17年7月25日
国立大学法人東京海洋大学長
      井 陸 雄