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10/15(水)18時より、東京海洋大学・海洋文化講演会が開催されます

Last Update : 2008-10-09 10:43

東京海洋大学・海洋文化講演会「台湾離島に暮らす海洋民族(ヤミ族)の海洋文化と神話」

シャマン・ラポガン氏
シャマン・ラポガン氏
■日時
平成20年10月15日(水)18:00~20:00

■場所
東京海洋大学 品川キャンパス 2号館1F 100A教室

■講演演題
台湾離島に暮らす海洋民族(ヤミ族)の海洋文化と神話

■演者
台湾ヤミ族 海人作家「シャマン・ラポガン氏」
<通訳>後藤 明(南山大学教授:海洋文化人類学)

■参加費
無料

■問い合わせ先 
東京海洋大学 海洋科学部 海洋政策文化学科
田村祐司(TEL:03-5463-4275、Eメール:tamura@kaiyodai.ac.jp)

■演者紹介(シャマン・ラポガン氏)
1957年台湾蘭嶼島(ランユウ島:台東県蘭嶼郷)紅頭村に生まれ。中国名は施努来。彼は、1973年に蘭嶼国民中学を卒業すると、両親の反対をおしきって島を出て、台東高級中学に進んだ。高級中学卒業に際しては幾つかの大学への推薦入学が提示されたが、彼は原住民子弟枠での進学を潔しとせず、実力で自分の希望する大学に進みたいと台北に出て勉学を続け、1980年淡江大学仏語科に入学した。その後、台北で暮らしながら、原住民運動に加わるようになり、1988年には蘭嶼島への核廃棄物貯蔵反対運動にも参加した。しかし、自分はタオ(ヤミ)族の文化を知らないという反省から、前述したように1989年に故郷の蘭嶼にもどり、小中学校で講師をしながら、タオ族の伝統的文化を学びはじめた。彼は、トビウオ漁やシイラ釣り、潜水しての魚捕り、タオ族の伝統的な舟であるタタラを造る技術をはじめ、さまざまな行事の知識や伝統的な詩歌の口承まで、タオの男として求められる伝統文化を習得し、そのかたわら創作活動をつづけて作品を発表してきた。さらに1998年からは国立清華大学人類学研究所(大学院)の修士課程に在籍して研究活動を行う。2005年より成功大学博士課程に進む。草風館台湾原住民文学選2『故郷に生きる』でもラポガン氏著書の「黒い胸びれ」という作品が翻訳されている。台湾ではもともと台湾島に住んでいた少数民族を原住民と呼び、これは原住民自身が誇りを持ってこの名称を使っている。ラポガン氏はランユウ島のトビウオを採って暮らす民族の出身。また、彼はNHK「アジア海道」シリーズをはじめ、NHKが製作したアジアの海洋民族の映像にもたびたび登場する台湾タオ(ヤミ)族を代表する海人作家である。ランユウ島の文化リーダーであり、台湾の伝統的船の「チヌリクラン」の復元を手がけ、自ら海に出て漁もする台湾原住民の伝統的海洋文化継承者の一人である。自分で漁もすれば潜水もするし、船も作るという屈強な身体の持ち主。

ところで、シャマン・ラポガンは「ラポガンの父」という意味である。タオ族の命名は、テクノニミー(子供本位呼称法)による。最初の子どもが生まれると、その父親は「シャマン+子どもの名前」、母親は「シナン+子どもの名前」、祖父母はともに「シャプン+子どもの名前」となる。86年に長男「シ・ラポガン」(「シ」は幼名につける冠詞)が誕生し、父親は「シャマン・ラポガン」、母親は「シナン・ラポガン」、祖父母は「シャプン・ラポガン」となった。ただし、シャマン・ラポガンが民族名を回復したのは、89年に蘭嶼にもどってからである。原住民の伝統的な名乗り方だという。シャマン・ラポガン氏には、『八代湾的神話』に、娘の名前を戸政事務所に届けたときのことを描いた作品「娘の名前」がある。シャマン・ラポガン氏の著作はこの『八代湾的神話』、『冷海情深』(1997年、聯合文学出版社)の他に、前述した日本でも翻訳された「黒い胸びれ」(『黒色的翅膀』1999年、晨星出版社)が出版されている。さらに、2002年には『海浪的記憶』(聯合文学出版社)を出版した。『八代湾的神話』には、島に伝わる神話が、ローマ字表記のタオ語で収録されており、対照するかたちで中国語訳がつけられている。さらに、何編かの散文も収められている。『冷海情深』は中国語で書かれた散文集で、シャマン・ラポガンが台湾本島から蘭嶼島に帰り、タオ族としてのアイデンティティーをふたたび確立する過程が描かれている。

今回は、10月17日にグアム島で開催される「第2回太平洋カヌーサミット」参加の途中、本学講演の運びとなった。

■注目される台湾原住民文学
2200万人を超す台湾人口のうち、山地などに住む原住民族は約2%。日本支配下の皇民化政策、続く国民党政府の中国化教育により、彼らは狩猟採集の生業を禁じられ、母言語を失った。しかし1980年代の民主化運動の中で、民族の伝承や抑圧の現状を文学の形で発表していく。 1999年の台湾中部地震後、原住民族タイヤル族の集落を訪ねた。以後もパイワン、ブヌン、アミなど諸族の村々を踏査。先祖伝来の文化を断たれた土地では、貧困とアルコール中毒が蔓延(まんえん)していたという。 「中国人青年の多くは働いて蓄財し、マンションを買い、起業することを夢見る。だが原住民族の若者にそんな夢など意味がなく、日々の飲酒から脱け出せない。自らの文化に根差した、良い生き方のイメージを示すことが大切だ」と評されてもいる。タオ族シャマン・ラポガン氏の「黒い胸びれ」は、中国化教育に惑わされつつも、漁労文化に人生の充実を見出していく男たちを描く。 「外来の優勢な文化に圧迫されると、まず自らの伝統を見直し、記録する動きが起こる。次に抑圧に怒り、抵抗・告発する。そして第三段階として葛藤から立ち上がり、新しい生き方を示す。台湾原住民族文学がわずか20年で、これだけ発達したのは驚くべき」 その主要な作品は「台湾原住民文学選」(草風館刊)などで、近年日本にも紹介されている。「少数民族の問題は、優勢な文化の中にある人々の問題。アイヌ民族の文化がほとんど無視されているのは、日本人がその抑圧の歴史を全く顧みないためだ。米国やオーストラリアでも先住民文化に関心が高まっている。殺しっ放し、奪いっ放しは日本だけ」とも指摘されている。

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