平成16年度東京海洋大学入学式における学長式辞
Last Update : 2008-06-20 18:51
新入生の皆さんへ
入学おめでとうございます。様々な思いを抱きながら今日の入学を迎えられたことと思います。
海を中心に、環境、食糧、海事、ロジステイクスの教育研究を行う東京海洋大学に入学したことが君たちにとって最良の選択となるようにこれから君たちと一緒に努力したいと思っています。
ところで、あなたの目指していた大学とはいったい何でしょうか? 大学はこれまでの小学校、中学校、高等学校とは全く異なる学校です。これまでの学校はどちらかと言えば先生からの強制力で勉強してきたのではないでしょうか。大学のシステムは少し違います。「自分が興味を持った領域について何か知りたい、深めたいと思って来ている」、と言う約束で大学は成り立っているのです。自分で考えることがなければ何もせずにたちまち一年が経ってしまう所なのです。生徒から学生に変身してください。
あなたの志望と違っていたとしても、がっかりせずに大学にあるものを探してみると案外、あなたの興味を引く教育と研究をされている先生が見つかるはずです。『求めよ、さらば与えられん』です、門はたたかなければ開かないのです。
大学は真理の探究の場です。貴方にとって未知であったことを気づかせてくれると同時に、なぜそうなるのかを解らせてくれる場所です。こうした経験を重ねることによって様々な問題を解決するための力を獲得できるところなのです。
学生の本分は勉強することです
大学の役割は学生を育て、社会に新しい活力をもたらす人材を送り出すことです。そのことを考えると大学には入りさえすれば自然に就職ができるとか、世の中楽しまなくっちゃ、というような考えにはならないはずです。
クラブ活動や、アルバイトをしてはいけない、と言うつもりなど毛頭ありませんが、『学生の本分は勉強することである』、の考えは間違っていないと思います。これからはますます個々人の個性と特性が要求される時代です。君たちが大学で学ぶ、4年間あるいは6年間というまとまった時を有効につかってください。知力も体力も付けてください。先人が築き、獲得した知識と技術を自分のものとして下さい。 独力で学ぶことも重要ですが、大学の良さは様々な経験を積まれた先生がいらっしゃることです。知識、技術、知恵を先生方からきっちりと受け継いで下さい。講義では先生は教えるべき物のエッセンスを持って臨んでいます。まずは授業にでて良く聞き、復習をして力を付けてください。これが一番力が付く勉強方法でしょう。
語学、特に英語の力をつけよう
これからの社会は好むと好まざるとに関わらず、グローバルに物事は展開していきます。そのとき、日本語が通じないのを嘆くよりは英語を駆使して意思疎通を図ることが大切です。語学は時間を掛ければものになります。語学のセンスに恵まれた人は別格として、我々は時間を掛けるしかありません。お金を掛けなくてもよい方法がいくらもあります、講義を丁寧に受けることはもちろんですが、放送の語学番組、外国映画、図書館等々、利用できるものは徹底的に活用することがお勧めです。留学生と積極的に話をするのも効果的です。留学生は日本語を教えて、と言ってくるかもしれませんが、それもこれも勉強です。
本を読む習慣をつけよう
本には先生から得る以上の知識が詰まっています。 本学には二つの図書館が有ります。図書館を探検し、どんな本があるのかを見てください。 教科に関係する本をはじめとし、文芸作品、等々、図書館には様々な分野の本が有ります。図書館から興味と関心のあるものを見つけ出し、是非読んでください。また、これはと思う本を自分でも買ってください。本は知識が詰まっていると考えると安いものです。青春のこのときは二度と戻ってこないのです。若いときに感銘を受けた本のことは忘れません。専門書でも同じです。
友達をたくさん作ろう
学校へ行く楽しみには、実験や講義を受ける事があるのは言うまでもありませんが、もう一つ大切なことは友達を作ることかもしれません。講義、実験、実習、課外活動、そのいずれの場面にも友達はいるものです。多くの友達、仲間ができる事で大学はますます楽しいところになるはずです。人生を語るもよし、恋愛論を語るもよし、勉強や研究の進め方についても議論できるようになります。大学での友達はこれから、君たちが社会に出たときに役に立つはずです。そのためには掛け値なしのつきあいをすることが大切です。両学部にまたがる課外活動は卒業後の社会との関わり方を考えたとき貴重なものとなるでしょう。私はこの広がりに期待しています。
4年後、ここに集った君たちが充実した気分で卒業式に臨むことができるよう、「光陰矢のごとし」、「若いときの苦労は買ってでもしろ」を肝に銘じ4年間をお過ごし下さい。
卒業時の成長を楽しみにしています。
平成16年4月6日
東京海洋大学長 高井 陸雄
海を中心に、環境、食糧、海事、ロジステイクスの教育研究を行う東京海洋大学に入学したことが君たちにとって最良の選択となるようにこれから君たちと一緒に努力したいと思っています。
ところで、あなたの目指していた大学とはいったい何でしょうか? 大学はこれまでの小学校、中学校、高等学校とは全く異なる学校です。これまでの学校はどちらかと言えば先生からの強制力で勉強してきたのではないでしょうか。大学のシステムは少し違います。「自分が興味を持った領域について何か知りたい、深めたいと思って来ている」、と言う約束で大学は成り立っているのです。自分で考えることがなければ何もせずにたちまち一年が経ってしまう所なのです。生徒から学生に変身してください。
あなたの志望と違っていたとしても、がっかりせずに大学にあるものを探してみると案外、あなたの興味を引く教育と研究をされている先生が見つかるはずです。『求めよ、さらば与えられん』です、門はたたかなければ開かないのです。
大学は真理の探究の場です。貴方にとって未知であったことを気づかせてくれると同時に、なぜそうなるのかを解らせてくれる場所です。こうした経験を重ねることによって様々な問題を解決するための力を獲得できるところなのです。
学生の本分は勉強することです
大学の役割は学生を育て、社会に新しい活力をもたらす人材を送り出すことです。そのことを考えると大学には入りさえすれば自然に就職ができるとか、世の中楽しまなくっちゃ、というような考えにはならないはずです。
クラブ活動や、アルバイトをしてはいけない、と言うつもりなど毛頭ありませんが、『学生の本分は勉強することである』、の考えは間違っていないと思います。これからはますます個々人の個性と特性が要求される時代です。君たちが大学で学ぶ、4年間あるいは6年間というまとまった時を有効につかってください。知力も体力も付けてください。先人が築き、獲得した知識と技術を自分のものとして下さい。 独力で学ぶことも重要ですが、大学の良さは様々な経験を積まれた先生がいらっしゃることです。知識、技術、知恵を先生方からきっちりと受け継いで下さい。講義では先生は教えるべき物のエッセンスを持って臨んでいます。まずは授業にでて良く聞き、復習をして力を付けてください。これが一番力が付く勉強方法でしょう。
語学、特に英語の力をつけよう
これからの社会は好むと好まざるとに関わらず、グローバルに物事は展開していきます。そのとき、日本語が通じないのを嘆くよりは英語を駆使して意思疎通を図ることが大切です。語学は時間を掛ければものになります。語学のセンスに恵まれた人は別格として、我々は時間を掛けるしかありません。お金を掛けなくてもよい方法がいくらもあります、講義を丁寧に受けることはもちろんですが、放送の語学番組、外国映画、図書館等々、利用できるものは徹底的に活用することがお勧めです。留学生と積極的に話をするのも効果的です。留学生は日本語を教えて、と言ってくるかもしれませんが、それもこれも勉強です。
本を読む習慣をつけよう
本には先生から得る以上の知識が詰まっています。 本学には二つの図書館が有ります。図書館を探検し、どんな本があるのかを見てください。 教科に関係する本をはじめとし、文芸作品、等々、図書館には様々な分野の本が有ります。図書館から興味と関心のあるものを見つけ出し、是非読んでください。また、これはと思う本を自分でも買ってください。本は知識が詰まっていると考えると安いものです。青春のこのときは二度と戻ってこないのです。若いときに感銘を受けた本のことは忘れません。専門書でも同じです。
友達をたくさん作ろう
学校へ行く楽しみには、実験や講義を受ける事があるのは言うまでもありませんが、もう一つ大切なことは友達を作ることかもしれません。講義、実験、実習、課外活動、そのいずれの場面にも友達はいるものです。多くの友達、仲間ができる事で大学はますます楽しいところになるはずです。人生を語るもよし、恋愛論を語るもよし、勉強や研究の進め方についても議論できるようになります。大学での友達はこれから、君たちが社会に出たときに役に立つはずです。そのためには掛け値なしのつきあいをすることが大切です。両学部にまたがる課外活動は卒業後の社会との関わり方を考えたとき貴重なものとなるでしょう。私はこの広がりに期待しています。
4年後、ここに集った君たちが充実した気分で卒業式に臨むことができるよう、「光陰矢のごとし」、「若いときの苦労は買ってでもしろ」を肝に銘じ4年間をお過ごし下さい。
卒業時の成長を楽しみにしています。
平成16年4月6日
東京海洋大学長 高井 陸雄