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航行妨害ゾーン(OZT)の利用と展望

Last Update : 2017-02-17 11:00

船舶運航において、AIS情報等のビッグデータの活用は、安全や効率改善の為に欠かせません。しかし、船舶行動決定プロセスにおいて、相手船情報の収集機能の改善は進んでいますが、その次の衝突危険評価には、今でも相対運動をベースとした評価法が使われています。これは安全行動の検索を試行錯誤により行いますし、その使い勝手も良くありません。時々刻々と変化する相手船の動的情報に対応して、迅速な行動決定を可能にするには、素早い衝突危険評価と、分かり易く、使い易い表現が不可欠です。そうした衝突危険評価法として、真運動をベースとして、衝突する可能性のある場所(航行妨害ゾーン:OZT)を相手船の針路上に表示する評価法があります。

「遠隔操船型自律航行船」の実現に不可欠な衝突危険度の評価や有効な避航操船の情報として、 OZTは非常に有用なものと考えられています。セミナーでは、海上保安庁や船社が取り組んでいる課題について、OZTについて、OZT 関連機器について、OZTを用いた研究等について解説します。今回のセミナーで共催する「越中島OZT研究会」では、OZTの特性を調べると共に、OZTを用いた数々の研究を進めており、これらの成果についても解説します。

OZT.jpg

日時 2017年2月28日(火)13:20~17:50(12:50開場)
会場 東京海洋大学・越中島キャンパス 越中島会館内講堂
参加費 無料
プログラム

12:50 開場
13:20 開会挨拶
 東京海洋大学長 竹内 俊郎
<社会のニーズと航行妨害ゾーン(OZT)>
13:30-13:50 AISを活用した施策の現状と今後の課題
 海上保安庁交通部企画課 海上交通企画室長 安尾 博志氏
13:50-14:10 自律航行への取り組み
 日本郵船株式会社 海務グループ 桑原 悟氏
14:10-14:30 航行妨害ゾーン(OZT)とその特性
 越中島OZT研究会 主査 今津 隼馬氏
<航行妨害ゾーン(OZT)の利用例>
14:30-14:50 伊豆大島西方海域における推薦航路設計に関する安全性評価
 海上技術安全研究所 三宅 里奈氏
14:50-15:10 OZT搭載レーダーの実現に向けた取組み
 古野電気株式会社 中川 和也氏
15:10-15:30 休憩
<航行妨害ゾーン(OZT)を用いた研究-基本利用>
15:30-15:50 OZTの計算過程の情報を利用した操船環境の評価
 海上保安大学校 山田 多津人氏
15:50-16:10 OZTを用いた衝突針路エリアの推定
 東海大学 福田 厳氏
16:10-16:30 OZTを用いた東京湾における衝突海難事例の分析
 東京海洋大学 西崎 ちひろ氏
<航行妨害ゾーン(OZT)を用いた研究-応用利用>
16:30-16:50 OZTを利用した操船者の見張り特性の分析
 東京海洋大学 榧野 純氏
16:50-17:10 バーチャル汐路丸で用いられる相手船のシナリオ作成について
 東京海洋大学 田丸 人意氏
17:10-17:30 衝突予防と自動航行・自律航行
 日本無線株式会社 高山 正樹氏
17:30-17:40 質疑応答
17:40 閉会挨拶
 海洋工学部長 塚本 達郎

各講演の概要についてはこちらをご覧ください  OZTセミナー案内(1.4 MB)

※セミナー終了後、本学のマリンカフェにて、越中島OZT研究会主催で情報交換会を催しますので、是非ご参加ください。(18:00~19:30 参加費 3,000円)
・時間:18時00分~19時30分
・場所:マリンカフェ
・参加費:3,000円

お申し込み お名前、ご所属、連絡先(eメールアドレス、電話番号)および情報交換会への出欠をご記入の上、2月25日までに、東京海洋大学 田丸人意(ozt@m.kaiyodai.ac.jp)へメールにてご連絡下さい。

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