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観測台 概要

第一・第二観測台

1903(明治36)年に建設された貴重な明治期の天文台建築であり、第一観測台は現存する日本最古のドーム屋根形状の天体観測室である(観象台、天文台、観測所、また第一観測台は赤道儀室、第二観測台は経緯儀室、子午儀室とも呼ばれた)

第一観測台

煉瓦造2階建てで1階は八角、2階は円形の平面をもち2階外壁を漆喰塗りとし、ドーム屋根をかけています。また、昭和16(1941)年頃までは2階漆喰塗り部分の外側に鉄柵がありました。

2階の円形平面の内部に口径4インチ(商船学校写真帳、大正6(1917)年、大正10(1921)年による)の赤道儀式天体望遠鏡が備えられていました。屋根の円形ドームは360度の開放機能を持っていて、手動で回転可能でした。現在、望遠鏡の鏡筒部は消失、赤道儀も完品ではありません。2階の鉄柵も消失しています。

第二観測台

煉瓦造平屋建てで、平面は八角形、屋根は八角錐鉄板葺きです。内部は子午儀を備え、天体の子午線通過時刻を精密に測定して、精確な経度の測定、あるいは時刻の決定ができました。 第二観測台の外から見て入口左側の窓とその対面の窓が一段高い位置に開けられていて、この窓を通して子午儀を用いた観測が行われていたと推定されます。現在、子午儀は消失しています。

注1:赤道儀:天体望遠鏡の架台の形式の一。ある地点の地軸の方向(極軸)と、これに直角の方向(赤緯軸)の二つの回転軸をもち、時計仕掛けで回転させると天体を日周運動に合わせて追跡できる。デジタル大辞泉 (小学館)より

注2:子午儀:天体の子午線通過の時刻を観察する器械。東西に水平に置いた軸に直角に取り付け、子午面内を動くようにした天文用望遠鏡

注3:子午線:(「子」は北、「午」は南の意) ある地点の天頂と天の北極と南極とを通過する天球上の大円。球面天文学上の座標の基準の一つ

注2~3は広辞苑 第6版(岩波, 2008)より

また、第一・第二観測台は明治後期の赤レンガ建築としても貴重な建物です。なお、第二観測台の六角形の建物のコーナー部は特殊形状の煉瓦、それ以外はイギリス積みで積まれています。

参考文献

  • 城山美香 (2011) 東京海洋大学越中島キャンパスの西洋建築 文化庁月報 515号
  • 無名氏 (2019) 東京商船大学旧天体観測所 (第一観測台・第二観測台) 
  • 日本の教育文化遺産を訪ねる [144] [国登録有形文化財 (建造物)] 
  • 教育旅行 2019年12月号:2-3

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