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メタンハイドレート・メタンプルーム国産資源化プロジェクト

 長い間取り組んできた夢、「メタンハイドレート・メタンプルームを実用化して日本を資源のある国にする」という願いがいよいよ実現へ動き始めています。

プロジェクトは3つが同時に走っています。
〇2016(平成28)年度から4年間、政府のメタンハイドレートの研究開発事業の一環として産総研(産業技術総合研究所)からの委託事業である「表層型メタンハイドレートの回収技術に関する調査研究」が実施され、6機関が本調査研究に取り組みました。この中で、青山千春(当時、東京海洋大学准教授。以下、青山)を研究代表者とする東京海洋大学チーム(九州大、新潟大、太陽工業株式会社と合同)は、膜構造物を利用した表層型メタンハイドレート回収技術の検討を遂行しました。
 2019年度には、6機関が実施した調査研究を評価し有望技術を抽出するために、外部有識者による評価が実施されました。膜を用いることでメタンハイドレート回収時等に付随するガスの処理や海底環境への影響が低減できる可能性もあることから、「膜構造物の利活用」が共通基盤技術として特定され、2020(令和2)年度から3年間の予定で「表層型メタンハイドレートの回収・生産技術の研究開発 共通基盤技術開発」の段階にコマを進めています。

〇政府は、海底状況の調査としてメタンプルーム(粒状などのメタンハイドレートが海底から海中に湧き出している)の調査を2020(令和2)年度から本格的に実施しています。青山はアドバイザリーボードのメンバーとして調査の助言を行っています。

〇青山は、政府の事業とは別に、一研究者として2004年からメタンハイドレートとメタンプルームの研究に携わってきました。メタンプルームは、青山が1997年に日本海において本学の海鷹丸の計量魚群探知機の画面で、世界で初めて学術的に確認したものです。海底面から海中に湧出・浮上しているメタンの粒の集まりです。現状では海面から大気中にメタンガスを放出していると考えられますから、海中で捕集して資源化すれば、温室効果を大幅に下げるという環境改善効果が期待できると考えられます。2003年からは、海鷹丸や神鷹丸などの計量魚探を活用してメタンプルーム探査や定量的な湧出量計測を行っています。

  

 政府は2027(令和9)年度までに、メタンハイドレートに関する民間主導の商業化プロジェクトが開始されることを目指して技術開発を進めています。そして、カーボンニュートラル達成に向け水素やアンモニアの原料としても期待されており、カーボンニュートラルへの取組に関する国内動向の状況によっては、開発計画をさらに前倒しする可能性もあります。

 ますます研究開発に拍車がかかりますから、国産資源化に向けた研究として、これからも政府の事業で取り組んでいる「表層型メタンハイドレートの回収・生産技術の研究開発」や、大学にて取り組んでいるメタンプルームの研究を引き続き進めていきます。

 これらの研究活動により、本学の新学部である海洋資源環境学部がメタンハイドレートおよびメタンプルーム研究の学術的拠点となることに期待します。

ニュース

  

  

研究者

研究室・実験室

  • 品川キャンパス 産学・地域連携推進機構(7号館)108室、306室
  • 越中島キャンパス 産学・地域連携推進機構 越101B

リンク先

  1. 表層型メタンハイドレートの研究開発
  2. 船の科学館 海の学び動画
  3. 海洋エネルギー資源開発促進日本海連合
  4. 和歌山県
  5. 独立総合研究所
  6. 太陽工業株式会社
  7. ウエタックス株式会社
  8. 京都府
  9. 新潟県
参考文献など
  1. 著書
  2. 投稿
  3. インタビュー記事
  4. 学術論文

  

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