国立大学法人東京海洋大学

国立大学法人 東京海洋大学創発的海洋研究・
産業人材育成支援プロジェクト

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水産海洋イノベーションオフィサ(IOF)育成プログラム

目的

産学・地域連携のスキル習得により社会ニーズの分析力を身につけ課題解決の企画力に繋げ、合 意形成をはじめとすることで、将来の企業等との共同研究や、企業・地域と共創の場を自ら創出・運営できる ようにする。これにより、研究活動の高度化を図るとともに、キャリアパスの選択肢に URA を加える。水産海洋 イノベーションオフィサの認定を受けることができる。

内容

基礎研修および専門研修の 2 段階研修で構成される。

1) 基礎研修:オンライン講座により、URA スキル標準(文部科学省)に沿った内容で、わが国の科学技術政 策、産学連携スキル、研究資金の調達・管理、知財の管理・活用等を学び、研究開発成果をマネジメントする 能力を身につける。

2) 専門研修: 以下の 4 つの研修を受けることにより、ステークホルダーと協働的に研究開発を促進し、その 成果を保護活用するための専門的スキルを習得する。

  1. 知的財産研修: 発明の基礎と学内手続き、先行技術調査、研究成果の権利化、知財の管理、契約実務 (秘密保持、研究成果物譲渡、共同研究契約等)に関する研修(OJT を含む)。
  2. 生物多様性条約・ABS 対応研修: 国際共同研究において遺伝子資源を扱う場合、生物多様性条約・ ABS 対応に関する知識は必須であるため、必要な手続きを学び、事例を通して課題解決を学ぶ。
  3. 外部資金獲得研修: 受講生の研究課題による競争的研究資金制度の応募書類作成を通して、外部資 金獲得に必要な知識と経験を得る。研修修了時点で応募要件を満たせば実際に応募し、研究資金獲得を 目指す。
  4. 合意形成研修: 共創の場において、協働者・地域・企業との合意形成が重要なテーマとなる。研修では、 三陸サテライト(宮城県気仙沼市)を拠点に、東日本大震災被災地における地域課題と産業課題に触れ、現 地関係者を交えたグループワークを通して合意形成を行い、課題解決を目指す研究提案または社会活動提 案を行う。

目標

本プログラムの履修によって、知的財産と研究資金のマネジメントに必要な専門知識を習得するとと もに経済や社会の仕組みへの理解を深め、職業倫理を高める。