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【出前授業】気仙沼市立松岩小学校の4年生~6年生を対象に「海洋プラスチックゴミ」についての授業を実施しました。

2020年10月30日

東京海洋大学三陸サテライトでは、海や船、環境や生物、その他、海に関する総合的な教育支援と子どもたちに海洋への興味を育んでもらう事を目的に、小中学校・高等学校からの要望に応じ、東京海洋大学の教員が学校に出向く「出前授業」を行っています。

2020年10月30日(金)、気仙沼市立松岩小学校(小松英紀校長)にて、本学の内田圭一准教授(東京海洋大学学術研究院海洋資源エネルギー学部門)が、海洋教育の総合的な学習の一環として、「海洋プラスチックゴミ」について授業を行いました。

今回の授業では、新型コロナウイルス感染予防対策を講じるとともに、密を避けるために、4~6年生170人を各学年1時間ずつ3つに分け、合計3時間の授業を行いました。

まず、内田先生から海外ではゴミを捨てた場合、罰金制度を設けている国があることが紹介され、生徒たちは、大変驚いた様子でした。また、インドネシアでは全国的に膨大な量の海洋ごみが問題となっており、毎年清掃活動が実施されている等、海外でのゴミ問題に対する取り組みが紹介されました。

東京海洋大学の海洋調査船「海鷹丸」が行った2014年からの調査では、三陸の遥沖の、約千キロメートル離れた場所にも大量のレジ袋が確認されており、人が生活していない南極でも、多くのマイクロプラスチックが確認されています。生徒たちは「海鷹丸」が実際に採取した「プラスチックゴミ」と「マイクロプラスチック粒子」をマイクロスコープ使って観察しました。

また、ウミガメや魚の体内からも「マイクロプラスチック」が発見されており、海の汚染は海洋生物にも多大な影響と被害を与えており、海の生き物を食べる私たちの健康にも影響されていることについて学びました。

生徒からの質問では、

日本のプラスチックゴミは世界ではどのくらいあるのか?

いま世界の海には、どれだけのプラスチックゴミが広がっているのか?

世界の研究者と調査するため英語を話せるためにはどうすればよいか?等、積極的な意見が出されました。

松岩小学校では、地域の方々と協力し合って、海洋ごみについて様々な取り組みを行っています。日々の生活の中で、プラスチックを減らすためにできることから始めてみようと、家族や友人と一緒に考えていくきっかけとなれば嬉しいです。

松岩小学校の皆さま、ありがとうございました。

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海洋ゴミについて、説明する内田准教授

CIMG3101.JPG海鷹丸が採取した「プラスチック」

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スライドを使ったクイズに答える生徒たち

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