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耐凍性を持つヒル( 環形動物) の発見

Last Update : 2014-01-23 08:57

東京海洋大学(鈴木 大[現所属:九州大学]、宮本智子、渡邊 学、鈴木 徹,冷凍学研究室)と農業生物資源研究所の研究成果をまとめた論文が、米国オンライン科学誌「PLOS ONE(プロスワン)」電子版2014年1月22日に掲載されました。http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0086807

要点は下記の通りです。

  • 正常の生理状態で、液体窒素下(-196℃)で24 時間凍結しても死なない
  • 最大で32 ヶ月間、-90℃で冷凍保存しても生存することが確認
  • 凍結と解凍の反復に10 回以上耐えることが出来る

一般に、0℃以下の低温になると生物の生命活動の維持が難しくなります。そして、さらに体内の水分が凍結することで、ほとんど全ての生物は死亡してしまいます。

東京海洋大学と農業生物資源研究所の研究チームは、爬虫類のカメ類に特異的に寄生するヒル類の1種であるヌマエラビルが高い耐凍性をもつことを発見しました。本種は、特別な処理なく、すなわち正常の生態状態において、液体窒素(-196℃)への浸漬や-90℃温度条件下での長期の保管(最大32 ヶ月)を行っても死亡せずに、生存することが確認されました。さらに、凍結(-100℃)と解凍の反復に対しても高い耐性を持つことも明らかになりました(最大12回)。また、これらの実験下において本種の体内の水分は凍結していると考えられます。

以上の成果は、凍結や解凍といった水の挙動が生物の生命活動にどのような影響を与えているのかを知る手がかりとなり、生理学や極限環境生物学、宇宙生物学といった生物学分野のみならず、細胞や臓器の冷凍保存といった医学分野への応用が期待出来ます。
これらの成果をまとめた論文が、米国オンライン科学誌「PLOS ONE(プロスワン)」電子版2014 年1 月22 日に掲載されました。

発表論文

A Leech Capable of Surviving Exposure to Extremely Low Temperatures
(超低温に耐性を持つヒル)

著者

Dai Suzuki, Tomoko Miyamoto, Takahiro Kikawada, Manabu Watanabe, Toru Suzuki.
鈴木大(東京海洋大学・京都大学, [ 現所属:九州大学])、宮本智子(東京海洋大学)、黄川田隆洋(農業生物資源研究所)、渡邊学(東京海洋大学)、鈴木徹(東京海洋大学)

掲載雑誌

PLOS ONE
http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0086807

取材のお問合せ先

東京海洋大学 広報室
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7
TEL: 03-5463-0355
E-mail: so-koho@o.kaiyodai.ac.jp

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