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海鷹丸が第47次航海(遠洋航海)、第19次海鷹丸南極観測航海に出港しました【動画あり】
Last Update : 2015-12-11 09:52
平成27年11月30日(月)、本学練習船海鷹丸が、第47次航海(遠洋航海)に向け、豊海水産埠頭を出港しました。
当日は、海鷹丸船内第一教室において多くの関係者が出席し出港式が行われました。来賓として、文部科学省研究開発局海洋地球課 課長補佐山口茂様、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所 副所長中村卓司様、経営協議会学外委員 五十嵐道子様、東京港管理事務所 所長飯田紀子様にご臨席いただきました。
出港式では、竹内学長の挨拶に続いて、山口様、中村副所長にご挨拶を賜り、野田船長から出港の挨拶が行われました。出港直前には、本学OBで構成される楽水会雲鷹丸合唱団と本学の合唱部による校歌や水産逍遥歌などが歌われ、乗組員を激励しました。見送りに来た方々に見守られ、海上では本学カッター部やハイブリッド型電池推進船らいちょうNの見送りを受け海鷹丸は出港しました。
本航海は、水産専攻科が実施する三級海技士免許(航海)の取得に向けた、水産学教育の"総仕上げ"として行われるものです。乗船する水産専攻科学生31名は海洋の現場を広く体験し、船員としての高度な技能や資質を養うとともに、海洋環境調査や漁業生産に関する実習を行います。また、文部科学省の「南極地域観測事業」に基づき国立極地研究所と連携し、南極海の表層から底層までの海洋物理・化学的観測、生物学的観測を行います。この観測によって、地球気候の変動と密接に関係する南極底層水の変質、形成量の変化の実態がより明らかにされることが期待されています。あわせて本航海では環境研究総合推進費「沿岸から大洋を漂流するマイクロプラスチックスの動態解明と環境リスク評価」によって、南極海から東京までの間で、大洋におけるマイクロプラスチックスを採集して、その動態解明に関する調査を実施します。
今後はベトナムのホーチミンにて、東南アジア各国の学術交流協定校等との交流シンポジウムを船内で行います。その後、インド洋におけるマグロ延縄実習等を行った後に、いったんオーストラリアのフリーマントルに入港して南極海観測の研究者を乗せ、来年1月15日に南極海に向けて出港し、南極海観測に入ります。帰港は平成28年3月4日(金)の予定です。
なお、最新の航海状況は、海鷹丸のページに掲載されています。