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吉崎悟朗教授(海洋生物資源学部門)が日本農学賞、読売農学賞を受賞

Last Update : 2017-04-12 11:33

受賞概要

日本農学賞は、日本農学会が「農学上顕著な業績を挙げたもの」に授与する賞で、大正14年(1925年)の創設以来、日本の農学研究者間における最高の栄誉とされ今日まで続いています。

読売農学賞は、昭和39年より読売新聞社から授与されていますが、授賞業績の推薦、選考は当時より日本農学会に委任されており、毎年1月の評議員会で日本農学賞の授与を決定し、読売農学賞へ推薦する形式をとっています。

受賞タイトル

代理親魚技法の構築とその応用に関する研究

受賞者

吉崎悟朗(海洋生物資源学部門 教授)

受賞対象となった内容 

吉崎悟朗氏は、有用種の卵や精子を、飼育が容易な別種に生産させる代理親魚技術を世界に先駆けて構築しました。まず吉崎氏は、卵や精子のおおもとの細胞(生殖幹細胞)を、蛍光タンパク質遺伝子を用いて可視化することに魚類で初めて成功しました。続いて、これらの生殖幹細胞をニジマスから単離し、免疫系が発達する以前のヤマメ仔魚に移植することで、異種間細胞移植であっても免疫拒絶を回避できることを発見しました。また、生殖幹細胞を孵化仔魚の腹腔内へと移植すると、移植された細胞は宿主の生殖腺へとアメーバ運動によって自発的に移動し、ヤマメ宿主がニジマスの卵、精子を形成することも見出しました。さらに成魚の精巣から取り出した生殖幹細胞を雌宿主へ移植すると、宿主は移植細胞に由来する卵を生産し、同様に卵巣由来の生殖幹細胞を雄宿主へと移植すると、宿主は移植細胞由来の精子を生産することを明らかにしております。吉崎氏は移植生殖細胞を液体窒素内で凍結保存する方法も開発し、これらを解凍後に宿主に移植することで、代理親魚に凍結細胞に由来する卵と精子の両者を生産させることにも成功しています。これら一連の技法は、絶滅危惧種や有用品種の遺伝子資源を半永久的に保存する方法として極めて有用であるのみならず、クロマグロ等の大型魚の卵や精子を、飼育が容易で短期間で成熟する小型のサバ科代理親魚に生産させる際の基盤にもなるものと期待されています。

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