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田中祐志教授が日仏海洋学会賞を受賞
Last Update : 2018-06-20 20:32
田中祐志教授(海洋環境科学部門)が、6月2日に開催された2018年度日仏海洋学会総会において日仏海洋学会賞を受賞しました。
賞の詳細はこちらをご覧ください。
受賞研究
魚卵仔稚魚・動物プランクトンの個体の行動と空間分布に関する研究
受賞者
田中祐志(東京海洋大学 学術研究院 海洋環境科学部門)
受賞研究の内容
水圏環境と生物の相互作用の解明のため、動物プランクトンの能動性を定量化しようとしている。特に、水柱の鉛直構造の劇的な不均一性に対応したプランクトンの不均一分布を海や湖の現場で実測するとともに、そのような不均一分布がプランクトンの個体の行動と海洋構造との組合せによってもたらされることを、室内実験も併用して理解し説明しようとしてきた。例えば、高速度撮影技術を駆使して生きたままのプランクトンを直接観察し、微細時空間変動における行動と環境との関わりを調べている。一方では、時・空間的分解能が高いサンプリング手法を用い、植物や動物プランクトンの鉛直分布の日周変化のメカニズムを、最新の自動生物計数・画像取得装置を導入し解明しようとしている。一連のこれらの仕事は、世界的にも珍しく、独創性が高く評価される。
田中祐志教授(左)と日仏海洋学会小松会長(写真右)