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田中栄次教授(学術研究院 海洋生物資源学部門)が令和元年度日本水産学会論文賞を受賞
Last Update : 2020-04-27 13:05
令和2年3月28日に田中栄次教授(学術研究院 海洋生物資源学部門)が、令和元年度日本水産学会論文賞を受賞しました。
受賞者
田中 栄次 東京海洋大学 学術研究院 海洋生物資源学部門 教授
受賞研究のタイトル
日本の沿岸・沖合水域における底魚漁業の最適生産量について
受賞概要
資源管理は持続的生産の基本であり,科学的データの解析・蓄積は必須である。本論文は,きわめて実際的な資源管理上の問題に対して理論的側面と実証的側面からアプローチしたものである。古典的な資源解析モデルをベースに社会科学的な視点を組み合わせ,科学的にもフェアな議論に基づいた提言が行われており,政策的なインプリケーションも大きいと評価された。
受賞研究の内容
以東水域の底魚類(魚類)全体の持続生産量曲線,漁業センサス及び漁業経済調査等を利用し,1973-2013年の最適生産量(OY)を推定した。OYは底魚類全体の最大純経済生産量と定義した。収入曲線に対する支出曲線の位置が下がったことにより,OYは1973年の400億円から2013年には1,960億円に増加した。2013年の魚価と支出曲線を用いて計算したOYを達成するための漁獲係数は同年の推定値の84%である。