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壁谷尚樹助教(学術研究院 海洋生物資源学部門)が令和2年度 農学会 日本農学進歩賞を受賞
Last Update : 2020-12-11 16:27
令和2年11月27日に壁谷尚樹(学術研究院 海洋生物資源学部門)が、令和2年度 公益財団法人 農学会 日本農学進歩賞を受賞しました。
受賞者
壁谷 尚樹 東京海洋大学 学術研究院 海洋生物資源学部門 助教
受賞研究のタイトル
水産動物の多価不飽和脂肪酸生合成能の解明
受賞概要
公益財団法人 農学会より,人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤である農林水産業およびその関連産業の発展に資するために、農学の進歩に顕著な貢献をした者を顕彰する。
受賞研究の内容
壁谷氏は、多価不飽和脂肪酸(PUFA)生合成遺伝子の網羅的な単離と機能解析を組合わせ、多くの水産無脊椎動物がオメガ3 PUFAの一次生産者として機能し得ることを発見し、海洋生態系における微細藻類を中心としたオメガ3 PUFAの生産という定説を覆した。
また同氏は、海産魚はDHA生合成能が低いとする説は必ずしも全ての海産魚に適用されないことを進化学的解析により示し、水産増養殖分野における通説を見直すに至った。
東京大学農学部弥生講堂での受賞式
(左:壁谷助教、右:古谷会長)