国立大学東京海洋大学

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熱中症に注意しましょう

2018.07.17

熱中症とは
熱中症は高温多湿な環境下に長時間いることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなった状態です。気温が高い時だけではなく、湿度が高い時、急に暑くなる時にも起こりやすいことがわかっています。

WBGT値を活用しよう
さて、『WBGT値』という指数をご存知でしょうか。「気温」、「湿度」、「輻射熱(地面や建物、人から発せられる熱)」を総合的に取り入れた温熱指標で、熱中症が発生しやすい環境を知ることができます。『暑さ指数』とも呼ばれ、スポーツの時や職場での熱中症対策にも使われます。専用の温度計で測るものですが、環境省熱中症予防情報サイト(http://www.wbgt.env.go.jp/)で各地のWBGT値の実況と予測を見ることができます。是非、近くの観測所を見つけ、参考にしてください。目安としてWBGT値が28度を超えると熱中症を発症しやすくなると言われ、高い時はいつも以上に気を付ける必要があります。なおサイトを見に行くのが面倒という方にはWBGT値の予測値及び実況値の情報について、メール配信サービス(http://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php)もあります。

個人差も考慮
熱中症は人によってそのなりやすさが違います。心臓病や脳疾患、糖尿病、甲状腺の病気など持病のある方、風邪、睡眠不足、二日酔いなどで体調不良の方などは、熱中症を発症しやすくなります。暑さ慣れしてない方も起こしやすいので注意しましょう。もちろん体調が悪いときは無理をせず暑熱環境下での作業や遊びはやめてください。

熱中症の予防
予防のポイントは「水分補給」と「暑さを避けること」です。こまめに水分・塩分を摂る、屋外作業を避け室内ではエアコンを入れる、外出時には日傘や帽子着用で日差しを避ける、通気性のよい涼しい服装をする、頻繁に涼しいところで休憩する、などを心がけましょう。

熱中症のサイン
熱中症は命に関わることもあります。全国の熱中症の死亡者数は平成28年度では621人でした。大丈夫と思っていても急激に進行し自分ではコントロールできなくなります。頭痛、吐き気、めまい、こむら返り、脱力・倦怠感などが現れたら周囲に伝え水分を取って涼しいところで休みましょう。またフラフラしている、顔色が悪い、動きが鈍い、言動がおかしいといった様子の人に気づいたら休ませてください。場合によっては救急車で病院に搬送しましょう。
夏は実習も多く屋外での作業も増えます。健康に気をつけて充実した楽しい夏をお過ごしください。

               東京海洋大学保健管理センター(越中島)  福田直子

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