夏期には1年次の実習を行い、カッターを利用した湾内の走行訓練、着衣泳等の海技習得を通して、海洋大生として通用する海や船に関する技術や実習を学ぶ上で重要な施設です。
主 任 岡崎 忠胤
副 主 任 松本 有記雄
技術職員 石川 尚仙
教育面では、商船システム工学課程、交通電子機械工学課程1年次の新入生オリエンテーション、商船システム工学課程の3年次オリエンテーション、商船システム工学課程航海学コースの帆走実習、水泳実習が行われる。セミナー・研修・実験等による利用は6回、延べ190人日であった。また学外者の利用は31回、延べ430人日であった。この他、多くのクラブ活動の合宿に利用されている。
本ステーションは、館山湾の北端部を構成する大房岬の北に広がる富浦湾、多田良北浜に面している。大房岬は南房総国定公園の中心部に位置し、雄大な海蝕景観を有する良好な自然が残されている。気候は温暖で照葉樹林(暖温帯林)帯にあたり、ツバキやサカキなどの常緑広葉樹に覆われ、ツグミ、ウグイス、ルリビタキ、コゲラ、アオジなど多くの野鳥が見られる。第二次大戦中は岬一帯が首都防衛のために要塞化され、近年まで一般の人の立ち入りが出来なかったため、今日でもあちこちに戦争遺跡が残されている。また、大房岬一帯は1万年以上前の旧石器時代の人々の生活の痕跡が見られ、縄文時代から古墳時代までの多くの遺跡が記録されている。ステーション前に広がる多田良北浜は遠浅で波静かで、夏には大勢の海水浴客で賑わい、キャンプ場としても有名である。