大山孝勇研究奨励基金のご案内
「大山孝勇研究奨励基金」は、海洋生命資源、海洋環境・エネルギー資源、海洋工学などの諸分野において取り組む課題解決に向けた研究活動を奨励したいとの本学(旧東京水産大学)卒業生・大山孝勇氏のご寄附を基に、本学が設置した基金です。
本基金では、20 年30 年先の海洋の未来を担う研究課題を奨励する「大山研究奨励事業」と、20年30 年先の海洋の未来を担う若手研究者を奨励する「大山賞事業」を実施しています。
基金の設立にあたって(寄附者・大山孝勇様からのメッセージ)

〇基金創設にあたり
私は、東京水産大学の第4期卒業生です。
戦後、東京水産大学が久里浜(横須賀市・現在の陸上自衛隊久里浜駐屯地)にあったころ、バラック建ての校舎で学び、卒業しました。当時の仲間とは、人間本来の姿で、まさに裸の付き合いで切磋琢磨しました。
卒業後、専攻科に進みましたが、入学直後に父が倒れ、地元の志摩(三重県)に戻ることとなりました。当時、戦後間もない時期で、外貨獲得のために、世界から観光客を誘致したいという機運がありました。私は22歳で結婚したばかりでしたが、官民あげての協力を得ることができ、地元で観光旅館を始めました。その後、真珠の販売、養殖などの事業も起業しました。ビジネスは、厳しい時期もありましたが、財務・経理のセンスのあった妻の支えもあり、様々な事業を展開することができました。この度、事業から得たものを大学に活用いただきたいとの気持ちから、今回、基金の創設をお願いしました。
〇「海洋」という言葉への思い
私は、卒業生として、同窓会の楽水会にかかわってきました。大学が東京水産大学であったころ、楽水会のご紹介で池田弥生先生から「水産大学がいかにあるべきか。」とご質問を受けたことがありました。その時、私は「水産という分野に縮こまってものを考えてはいけない。水産ではなく、海洋ととらえてはどうか。」とお答えしたことを覚えています。「理解しやすいように、例えば大学の名称を海洋大学とか、マリン大学に変えてはどうか。」などと、大胆なこともお伝えしました。
東京水産大学と東京商船大学との統合の話が出たころ、「学長はどちらの大学から出るべきか。」と楽水会を通じて意見を求められたことがありました。その時は、「学長はシャッポの様なもの、どちらが先だとこだわる必要はない。実力さえあればよい。」とお話ししました。
その後、東京海洋大学の創立を祝う記念式典に、私もお招きいただいたのですが、初代学長に就任された高井陸雄先生が乾杯のスピーチで「学長はシャッポのようなものですから。」とおしゃっておられて、どこからか、私が言ったことを耳にされたようで、恐縮した記憶があります。
〇海の上では一緒
平成15年10月に水産、商船という枠組みを超え、「東京海洋大学」が誕生し、20年余が経過しました。私の思いは、昔から変わっていません。ちっぽけな考え方ではいけない、海の上では一緒なのです。水産や商船といった分野にとどまらない、この東京海洋大学で基金を役立てていただきたい。これが、私の思いです。
令和7年1月28日
大 山 孝 勇
(取材・文責:総務課 平尾)
大山研究奨励事業
20年30年先の海洋の未来を担う研究課題を支援
支援研究課題一覧
大山賞
20年30年先の海洋の未来を担う若手研究者を表彰
受賞者一覧
| 受賞 | 受賞者 | 研究テーマ等 | 受賞者紹介 |
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第1回受賞 令和7年度 |
海洋生物資源学部門 壁谷 尚樹 准教授 |
水生動物の多価不飽和脂肪酸生合成酵素の 多様性に関する研究 |
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第1回受賞 令和7年度 |
海洋電子機械工学部門 米田 昇平 准教授 |
複数コイルを活用したワイヤレス エネルギー伝送システム |
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