ニュース
2024年8月2日(金)気仙沼商港岸壁にて「海鷹丸一般公開」を開催しました!
2024年8月2日(金)東京海洋大学練習船「海鷹丸」の一般公開が気仙沼商港岸壁で開催されました。
海鷹丸は東京海洋大学では最大規模の練習船であり、南極地域まで観測航海も実施しています。
気仙沼へは2018年以来、なんと6年ぶり寄港となりました。
寄港にあたり気仙沼市菅原茂市長より入港御礼の御挨拶をいただきました。
菅原市長は本学の卒業生であり、学生時代に乗船した当時の貴重な経験などをお話していただきました。
一般公開日は猛暑にもかかわらず長蛇の列ができ、夏休み中の親子連れ等、市内外から約800名の方が海鷹丸を訪れました。
参加者の皆様は暑さにも負けず、普段はなかなか見ることができない海鷹丸の船内を楽しみながら見学している姿がとても印象的でした。
今回は3年生28名の学生が乗船漁業実習中に、気仙沼への寄港となりました。
8月1日(月)の入港後、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を見学し、震災当時の記録映像を視聴するとともに、震災のもたらした被害について説明を受けました。
その後、2班に分かれて、株式会社石渡商店と株式会社みらい造船を見学しました。
株式会社石渡商店はフカヒレやサメ肉の加工業を主としており、石渡社長より加工場やレトルト加圧加熱殺菌機についてご説明いただきました。
株式会社みらい造船では建造中の遠洋マグロ漁船の見学や、鋼材の切断等に関するご説明をいただきました。
8月2日(金)の早朝6時には気仙沼市魚市場を見学しました。
この日はかつおが大量の水揚げとなっており、本学の卒業生である気仙沼漁業協同組合の齋藤組合長からの説明を受けながら、興味津々で早朝の活気溢れる市場の様子を真剣な眼差しで見つめていました。
市場見学後は、井関俊夫学長から実習への激励のお言葉をいただき、気を引き締めて実習に取り組もうとする意欲が感じられました。
8月2日(金)は海鷹丸の一般公開と併せて、気仙沼市水産振興センターにて本学の北里洋客員教授による講演会「三陸から拓かれた超深海の世界ーバチスカーフ、Ring of Fire 2022 Japan Expedition、 そしてこれからー」も開催しました。
約60名の方にご参加いただき、三陸沖の深い海で起きていることや、どのような生物が生きているのかなど、冷たい深海のホットな話に参加者の皆様は興味関心を持ってご清聴されていました。
講演会の後は同会場にて、海鷹丸の會川次席一等航海士を講師に招いてロープワークを実施しました。止め結び、もやい結び、本結び、など色々な結び方を実践形式でチャレンジしました。最初は難しそうに感じていた参加者の皆様も、自ら會川航海士の元に聞きに行くなど、とても楽しんでご参加いただけました。
8月3日(土)海鷹丸は無事に気仙沼から出港しました。
今回乗船している学生28名は気仙沼を初めて訪れた学生が多く、気仙沼で過ごした時間の思い出を胸に出港しました。
出港時間にはたくさんの市民の方々から「ありがとう」、「頑張って」、「またきてね!」と何度も激励の言葉を送っていただきました。
今回の一般公開にあたっては、気仙沼市役所、気仙沼漁業協同組合、本学OBの他、たくさんの方々に御協力いただきました。
厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。