国立大学法人 東京海洋大学

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ABOUT海洋資源環境学部について

我が国は、持続的発展(sustainable development)のため、国土を囲む海に潜在する資源とエネルギーを有効に利用しなければなりません。そのためには、新しい産業を創り育てて行く必要があります。一方、資源やエネルギーの利用に際しては環境の保全に細心の注意が必要であることを、私達はこれまでの経験から学びました。
このような社会的要請にも応じて2017 年に創設された本学部は、二つの学科(海洋環境科学科と海洋資源エネルギー学科)において、海に関する基礎的/ 総合的理解と海の利用・開発・保全に関する教育・研究に取り組んでいます。環境と資源・エネルギーに関する科学的知識と技術を備えた人を育て、我が国と世界の持続的発展に貢献して行きます。

FEATURES海洋資源環境学部の特徴

  • 海洋環境保全、資源探査・開発・利用産業創出への貢献
  • 人類存続の鍵を握る海の資源開発と環境保全への総合的で徹底的な取り組み
  • 海の平和的かつ積極的な開発・利用と環境保全の調和を図りつつ「新たな海洋国家」の実現に貢献出来る人の育成
  • 国際人への道
  • 研究者への道
  • 海技士への道
  • 教員への道
  • 学芸員への道
  • 技術士への道

STUDIES学べること 身につく知識・資格

学べること

海洋環境科学科
  • 気候変動
  • 地球温暖化
  • 環境保全
  • 海流
  • 混合・拡散
  • 物質循環
  • 海洋生物の分類と生理・生態・生化学
  • 生物多様性
  • 海洋生態系
  • 海洋生物からの有用物質
海洋資源エネルギー学科
  • 海底資源開発・探査技術
  • 再生可能エネルギー
  • 自動制御技術
  • 国際海洋管理
  • 地震活動・津波・海底地殻変動
  • 超電導・電気電子デバイス
  • 海洋・沿岸構造物
  • 水中音響センシング・測位技術
  • 環境保全技術
  • 船舶・海上労働安全

身につく知識・資格

海洋環境科学科
  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(水産)
  • 技術士補
  • 学芸員
  • 三級海技士(航海)※ 1
海洋資源エネルギー学科
  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(水産)
  • 技術士補
  • 学芸員
  • 三級海技士(航海)※ 1

※ 1 本学は第一種養成施設として国の登録を受けており、学部及び海洋科学専攻科を修了すれば、筆記試験が免除されます。

MESSAGE学部長挨拶

海の資源開発と環境保全のスペシャリストを目指しませんか

宮本 佳則
東京海洋大学 海洋資源環境学部長
海洋資源環境学部は、海面及びその上を覆う大気から海底、海底下までの総合的な海洋科学・海洋生物学に関する理解を基盤に、再生可能エネルギー・海底資源の利用、海洋環境の保全・修復等の分野を教育・研究する、海洋環境科学科と海洋資源エネルギー学科で構成されています。
本学部では、海洋環境保全と海洋資源利用の両立、海の環境保全と資源・エネルギー探査・開発・利用についての教育・研究を進めています。また、海の現場で活躍するための実地訓練・安全教育、実験、実習を重視しています。これらの特色ある教育・研究から、海の平和的かつ積極的な開発・利用と環境保全の調和を図り「新たな海洋国家」の実現に貢献でき、かつ国際的にも活躍できる人の育成を行っています。さらにSDGsの一つである「持続可能な開発のために海洋・ 海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」ことを実践し、国内外でリーダーとして活躍できる人を育てるために「質保証」を伴う統合的で実践的なカリキュラムを備えています。
グローバルな課題へ挑戦し、先進的な研究に取り組んでいる海洋資源環境学部で共に学び、研究をすることで海のスペシャリストを目指す皆さんを待っています。

POLICYポリシー

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)開く

海洋資源環境学部では、海洋環境の保全、海洋の資源とエネルギーの持続的開発・利⽤に関⼼を持ち、諸課題をグローバルな観点から俯瞰し、⾃ら考え、解決するための素養と能⼒を⾝につけた者に学⼠(海洋科学)の学位を授与します。なお、その⾝につけるべき素養と能⼒は以下のとおりです。
(1)専⾨的学識
 ⼤気から海底下に⾄る総合的な海洋科学の基礎、海洋の資源やエネルギーの開発・利⽤、海洋環境の保全・修復・影響評価等に関する専⾨知識
(2)豊かな国際性と幅広い教養
 語学⼒を含むコミュニケーション能⼒やプレゼンテーション能⼒、⾼い国際的・⽂化的教養
(3)⾃ら考え判断する能⼒
 様々な情報に基づいて、⾃ら論理的に考察し、⾼い倫理観を持って的確に判断する能⼒
(4)現場で通⽤する実践⼒
 様々な状況において知識、データ及び情報技術を有効に活⽤し、それらを統合して海洋の現場で活かす応⽤⼒と実践⼒

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)開く

1.教育課程を編成するための⽅針

海洋資源環境学部では、以下「2」に挙げる4つの素養と能⼒を⾝につけさせるために、「総合科⽬」、「専⾨導⼊科⽬」、「基礎専⾨科⽬」、「専⾨科⽬」、「グローバル・キャリア関連科⽬」を体系的に編成します。

2.教育の内容及び教育の実施⽅法に関する⽅針

授業科⽬区分として、「総合科⽬」、「専⾨導⼊科⽬」、「基礎専⾨科⽬」、「専⾨科⽬」、「グローバル・キャリア関連科⽬」を設け、講義、演習、実験及び実習を実施します。

(1)専⾨的学識
 ⼤気から海底下に⾄る総合的な海洋科学の基礎知識、海洋の資源やエネルギーの開発・利⽤、海洋環境の保全・修復・影響評価等に関する専⾨知識を⾝につけさせるために、1年次から3年次で基礎専⾨科⽬を、主に2年次と3年次で専⾨科⽬を実施します。2学科共通の海洋に係わる横断的な基礎知識を⾝につけさせるために、基礎専⾨科⽬の⼀部に2学科共通科⽬を多く設定します。
(2)豊かな国際性と幅広い教養
 語学⼒を含むコミュニケーション能⼒やプレゼンテーション能⼒、⾼い国際的・⽂化的教養を⾝につけさせ、もって課題発⾒・解決能⼒の育成に資するために、「総合科⽬」を実施するとともに、 英語資格試験・留学・キャリア形成それぞれに関連する「グローバル・キャリア関連科⽬」を実施します。専⾨科⽬を学ぶ基盤となる⾃然科学と数理科学及び⼈⽂・社会科学の基礎知識、基礎的な情報技術を⾝につけさせるために、主に1年次と2年次で「 専⾨導⼊科⽬」及び 「基礎専⾨科⽬」を実施します。
(3)⾃ら考え判断する能⼒
 様々な情報に基づいて⾃ら論理的に考察し的確に判断する素養と能⼒を⾝につけさせるために、「専⾨導⼊科⽬」並びに「専⾨科⽬」として演習、実験、実習及び4年次のセミナーと卒業論⽂を実施します。さらに、倫理的な判断を⾏える能⼒を⾝につけさせるために、4年次のセミナーの⼀部で研究者倫理に係わる教育を⾏います。
(4)現場で通⽤する実践⼒
 様々な状況において知識、データ及び情報技術を有効に活⽤し、それらを統合して海洋の現場で活かす応⽤⼒と実践⼒を⾝につけさせるために、2年次と3年次に実習等を含めて基本を学び、4年次にセミナーと卒業論⽂を実施し、解決すべき課題の発⾒、解決に⾄る道筋の計画、計画に基づく実⾏と検証を⾏える能⼒の育成を図ります。また、国際社会、産業界等の社会への接続を円滑に⾏うために、進級要件化されている英語資格試験・留学・キャリア形成それぞれに関連する「グローバル・キャリア関連科⽬」を⾏います。

3.学修成果の評価⽅法に関する⽅針

全ての科⽬において、試験、レポート、プレゼンテーション等で学修成果と到達⽬標の達成度を厳格に評価します。

アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)開く

1.入学者受け入れ方針

海洋資源環境学部では、海洋環境の保全、海洋の資源とエネルギーの持続的開発・利用に関心を持ち、ディプロマポリシーにおいて掲げる専門的学識、自ら考え判断する能力、豊かな国際性と幅広い教養、および現場で通用する実践力を卒業時までに修得することができる素養・能力を有する人を求める。

2.求める素養・能力

【専門的学識を修得するための素養・能力】
  • 自然科学から工学の広範な教育を受けるために必要な素養と基礎学力及び海洋環境や海洋資源に関する広範な領域への学修意欲と、新しい課題への積極性を有すること。
【自ら考え判断する能力を修得するための素養・能力】
  • 様々な問題に取り組むための広い視野と、主体的な考え方を持つこと。
【豊かな国際性と幅広い教養、現場で通用する実践力を修得するための素養・能力】
  • 多様な人々と協働するための意思疎通能力の基礎と、異なる考え方や文化を理解・尊重する精神及びグローバルに活躍するための基礎語学力と意欲を有すること。

3.入学者選抜の基本方針、評価方法

一般選抜(前期日程)
  • 基礎学力を幅広く身につけている人を選抜するために、大学入学共通テスト及び個別学力検査の総合点で判定する。
一般選抜(後期日程)
  • 基礎学力とともに、考えを論理的に展開し適切に表現する能力を身につけている人を選抜するために、大学入学共通テスト及び個別学力検査の総合点で判定する。
総合型選抜
  • 小論文、面接、志望理由書及び調査書を通じて、本学部での教育を受けるうえで必要な素養・能力を評価する。
学校推薦型選抜
  • 小論文、面接、志望理由書及び調査書を通じて、本学部での教育を受けるうえで必要な素養・能力を評価する。
私費外国人留学生特別入試
  • 個別学力検査、面接、日本留学試験の成績、志望理由書及び成績証明書を通じて、本学部での教育を受けるうえで必要な素養・能力を評価する。