東京海洋大学

MENU

東京海洋大学についてAbout TUMSAT

学長挨拶

令和3年4月1日

    ★B_SDIM5201.jpg
   国立大学法人東京海洋大学長 井関俊夫



 東京海洋大学は、「海を知り、海を守り、海を利用する」をモットーとして、人類社会の持続的発展に貢献するため、海洋に関する学問と科学技術の基礎的・応用的教育研究を行っています。本学では、このモットーを「Voices from the Ocean」と英訳しています。
 皆さんは海からどのような"声"が聞こえてきますか。世界中には様々な人々が生活していて、様々な形で海と関わっています。したがって、海から聞こえてくる"声"も様々だと思います。ある人は、生命に満ち溢れた、母なる海の優しい歌声が聞こえるかもしれません。また、ある人は、環境破壊で苦しめられる悲痛な声が聞こえているかもしれません。あなたが海からの"声"に応えたいと思った時、国内唯一の海洋系大学である本学は、あなたを力強くサポートする存在になりたいと考えています。
 本学は、2015年に策定した「ビジョン2027」に基づいて、2016年度から人的・物的な学内資源を選択・集中させ、大学改革・体制強化を着実に推進してきました。その成果のいくつかを紹介します。
 2016年度には、「大学の世界展開力強化事業」として、OQEANOUS(Oversea Quality-assured Education in Asian Nations for Ocean University Students)プログラムがスタートしました。このプログラムでは、国際的な単位互換制度(ボローニャ・プロセス)に準拠した教育の質保証制度に基づいて、ダブルディグリーを含む種々の海外派遣プログラムを提供し、海洋分野における国際的な高度専門職業人を養成しています。文部科学省による中間評価においては、最も優れた "S 評価"を獲得しました。
 2017年度には、本学の強み・特色を生かしつつ、新たな海洋利用についての教育・研究に取り組むために、3つ目の学部となる「海洋資源環境学部」を創設しました。海洋環境の保全と資源・エネルギーの持続的利用についての専門知識を修得し、わが国の海洋利用をリードしていく人材を育成しています。2021年3月に、大きな期待とともに第一期生が力強く巣立っていきました。
 2019年度には、「海洋産業AIプロフェッショナル育成卓越大学院プログラム」による5年一貫の博士課程学位プログラムがスタートしました。「海洋AI開発評価センター」に設置した高性能コンピューターを用いて、海洋に関するデータサイエンス教育を推進しています。さらに、2020年11月には、海洋分野を中心とした諸団体との連携協力体制の構築を目指して、「海洋AIコンソーシアム」を創立しました。人材育成・交流および新たな共同研究の創出が持続的に展開されることを期待しています。
 2020年度には、本学初の附置研究所となる「水圏生殖工学研究所」を設置しました。ここでは、魚類の生殖幹細胞の培養・増殖技術、凍結保存技術、代理親による個体発生技術などを応用して、高級魚の種苗の大量生産や、絶滅危惧種の保全・保存などを推進しています。これにより、国際的な研究拠点を樹立するとともに、先端的研究と人材育成を通じて、巨大な国際市場を握る新産業の創出と世界共通の課題である食糧問題や生物多様性保全に貢献することが期待されています。
 これからも、東京海洋大学は、海洋に関する最先端の「科学」と「技術」 ( Marine Science and Technology) を身に付け、グローバルな視点で海洋の未来を切り開く逞しい人材を養成してまいります。

  

令和3年4月1日           
国立大学法人東京海洋大学長      
井 関  俊 夫  

PAGE TOP