国立大学法人 東京海洋大学

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竹山優子准教授帰国報告(令和2年度東京海洋大学若手研究者等海外派遣事業による在外研究)

国際交流・留学

 2021年12月より1年間、デンマーク工科大学(DTU)の風力発電部門に客員研究員として滞在していたので、その報告をさせていただきます。デンマークは世界でも風力発電の先駆け国であり、関連研究も多く実施されています。私のオフィスは首都Copenhagenから電車で30分ほどのRoskildeという街のDTU Risø キャンパス内にありました。

 近年、私は人工衛星に搭載されたマイクロ波センサを活用した海上風計測の高度化に関する研究を行っています。風の情報は洋上風力発電所の建設に欠かせません。しかし、アクセスが難しい洋上の風を安価に正確に計測することは容易ではありません。そこで、宇宙から地表面を観測している人工衛星のデータを海上の風を計測することに利用し、洋上風力発電に貢献しようと考えています。デンマーク滞在中は衛星データを使った風速の長期変動について水温との関係を調べる研究や、新しく開発された衛星センサのデータから風速を推定するアルゴリズムの開発を行っていました。

 優秀な同じ分野の研究者が同じオフィスに居るという恵まれた環境下で研究に集中することができました。このような機会をいただけたことに感謝しております。

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