国立大学法人 東京海洋大学

東京海洋大学について

ビジョン2040・アクションプラン

はじめに

 国内唯一の海洋系大学である東京海洋大学は、実学重視の特色ある教育・研究によって、明日の海洋分野を担う人材を育成しています。2015年10月、国立大学法人としての第3期中期目標期間を迎えるにあたり、本学の目指す方向性を定める「ビジョン2027-海洋の未来を拓くために-」を策定しました。その後、持続可能な開発目標(SDGs)や第3期海洋基本計画にも対応するために、2019年に「ビジョン2027バージョン2」を公表するとともに、その着実な実施のために具体的な実行計画(アクションプラン)を策定し、教職員が一致団結して大学改革を進めてきました。

 一方で、地球温暖化や新型コロナウイルス感染症が国際社会に深刻な影響を与え、我が国においては少子高齢化に関する2040年問題も重くのしかかっています。このような状況の中、本学の活動を深化・発展させることによって、2027年以降、すなわち第4期中期目標期間が終了した後の未来社会において、本学がどのように貢献していくのか、今一度考える必要がありました。

 そこで、2040年という誰もが想像し難い未来に向けて、本学の進むべき方向性を「ビジョン2040」として取りまとめ、そのアクションプランを学長直轄の経営企画室において策定しました。具体化するにあたっては、敢えて長期の課題と喫緊の課題の両方を取り上げているため、完了時期が異なるものが混在しています。さらに、目まぐるしく変化する近年の社会状況を考慮すると、それぞれのプラン達成状況を常に評価するとともに、その結果に基づいて随時ビジョンの見直しを行うことも必要と考えています。

 東京海洋大学は、学生、教職員、卒業生をはじめ、関連産業および地域の方々をステークホルダーと位置付けています。この「ビジョン2040」とアクションプランは、本学のステークホルダーだけにとどまらず、本学に関心を寄せていただくすべての方々と共有すべきものと認識しています。引き続き、皆様の忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

2022年6月        
東京海洋大学長 井関 俊夫

東京海洋大学ビジョン2040 ―海洋、その先の未来へ―

【教育分野】

 独創的かつ実学重視の教育プログラムにより、学修成果を実感できる質の高い教育を保証するとともに、国内外の多様な組織との連携によって、インクルーシブ社会を先導する異分野融合的な総合知を備えた人材を輩出する。

【研究分野】

 自然と調和した持続可能な社会の実現に向けて、海洋関連産業との緊密な協働により、先進科学技術を駆使したイノベーションを創出するとともに、その社会実装を推進するための研究を行う。

【国際化分野】

 地球規模の教育・研究ネットワークを構築し、国内外のステークホルダーとの共創に適した環境を整備し、知と人材の集積拠点を実現する。

【社会・地域連携分野】

 Society5.0の実現と知識集約型社会への移行を踏まえ、国内外の地域共創拠点の醸成を主導し、社会変革や海洋産業の発展に貢献する。

【管理運営分野】

 高度なユニバーシティ・ガバナンス体制を確立し、法人経営のための人材育成を計画的に行う。また、様々な財源を確保し、大学が持続的に成長する経営モデルを確立する。教職員については多彩な人材を登用し、適切な育成と業績評価によって、各人が自らの能力を存分に発揮できる職場環境を実現する。

東京海洋大学ビジョン2040 ―海洋、その先の未来へ― アクションプラン

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