国立大学法人 東京海洋大学

海洋資源環境学部海洋環境科学科

海洋および海洋生物に関わる基礎科学(物理系、化学系、生物系、地学系)を総合的に学び、海洋環境・海洋生物の調査・解析・保全・利用のための科学と技術へ発展させることを目指す学科です。本学科の授業例や特徴的な研究・講義、学科のアドミッションポリシー(入学者受入れの方針)等に関する情報はこちらのページをご覧ください。

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ABOUT海洋環境科学科について

海洋環境科学科(2つの体系)

人間活動が海洋環境に及ぼす影響評価や環境管理・修復に関する基礎・応用科学を基盤に、以下の2つの科目群から選択し、体系的かつ専門的に学びます。

専門科目では、水圏における物理学的、化学的、生物学的、地学的事象の原理とその相互作用について基礎を幅広く学び、海洋全体を包括する基盤的な「海洋学」、または多様な海洋生物と環境との相互作用に関する「海洋生物学」という2つの学問分野(専門科目群)のどちらかを重点的に学ぶとともに専門的な技術を習得します。

海洋学

大気から海(含む海底)までを包括した基盤的な学問領域

海洋学

海洋生物学

多様な海洋生物と環境との相互作用に関する学問領域

海洋生物学

CLASS4年間で学ぶ授業例

INTRODUCTION研究・講義紹介

臨海生物学実習
房総半島南端の館山ステーションで5日間、岩礁域の藻類と無脊椎動物の形態と分類の基礎習得のため、解剖や観察などを行う。

海洋学実習 I・II
I(2年次)II(3年次)とも練習船に数日間乗船し、沿岸から外洋まで様々な海域での観測とデータ解析、船内生活を通して「海洋学」の真髄に触れる。

POLICYポリシー

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

1.目指すべき人材像(個性、特色、魅力)

海洋の環境と生物に関心を持ち、これらに係る諸課題について幅広く習得した知識と技術を基盤として、自ら考え、解決するための知識と技術を有する高度専門職業人の養成を目指します。

2.学生が身につけるべき資質、能力の目標

(1)豊かな国際性と幅広い教養
語学を含むコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、多様な社会・文化についての理解力を兼ね備えた、高い国際的・文化的教養

(2)幅広い専門的知識
海洋に係る幅広い基礎科学、および海洋環境の保全、修復、影響評価等に関する専門知識

(3)自ら考え判断できる能力
様々な情報にもとづいて、自ら論理的に考察し、的確な判断を下せる能力

(4)現場で通用する実践力
実験、実習や卒業研究などを通して得た専門知識・能力を総合し、現場における大局化した諸問題について主体的かつ実践的に探究・解決・行動できる能力

3.卒業認定の要件

所定の年限を在学し、学部および学科の教育目的に沿って設定した授業科目を履修して、基準となる単位数を修得した学生に対して卒業を認定し、学士(海洋科学)の学位を授与します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

1.教育課程編成の方針

海洋の環境と生物に関する基礎的知識を基盤に、その保全や生態系に関する専門的知識と技術を修得させると共に、海洋の諸現象を解明する能力を育成します。授業科目は、①総合科目、②基礎科目、③基礎専門科目、④専門科目、⑤資格関連科目、で構成されます。③基礎専門科目では海洋資源環境学部2学科共通の科目を多く設定し、海洋の環境と資源の学修へ導入する基礎科学的知識を共有できるようにしています。④専門科目では、海洋学科目群と海洋生物学科目群を設定し、専門的な科目を体系的に学習します。さらに、一部の科目に英語授業や対話型授業を導入し、国際化への対応や能動的・実践的対応能力を育成します。

2.教育課程実施の方針

  1. 総合科目および基礎科目は、海洋資源環境学部のポリシーに準じています。
  2. 基礎専門科目は、海洋の環境と資源の学修へ導入する基礎科学的知識を修得させるとともに、海洋の環境と資源をめぐる課題設定能力と解決能力の涵養を通じて、海洋の現場における観測や環境調査の能力を育成します。
  3. 専門科目は、海洋学、海洋生物学に関する専門的知識を修得させるとともに、状況を大局的に把握し、諸課題を総合的に理解・判断できる能力が修得されることを目標として、学部共通の講義、演習、実験、実習を編成し、組織的かつ体系的な教育を行います。
  4. 全ての科目において、学習成果の評価基準を明示するとともに評価結果の活用を通して学生の自律的学習力を育成します。

アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)

1.入学者受け入れ方針

海洋における諸現象を観測・解析・予測する海洋学及び海洋生物と環境との相互作用を解析する海洋生物学を基礎として、これを海洋環境保全・修復の科学・技術へと発展させる海洋環境科学をカリキュラムポリシーに沿って教育・研究します。具体的には、海洋、海底の物理・化学・地質学的観測・探査、多様な海洋生物(微生物から鯨類まで)の調査・研究、海洋生物の保全と有用物質利用のためのバイオテクノロジーや生化学、海洋の諸現象や人間活動の影響のモデル化と予測、海洋環境の保全・修復の計画立案実行等の課題に取り組みます。これらの課題に関心があり、ディプロマポリシーにおいて掲げる専門的学識、豊かな国際性と幅広い教養、自ら考え判断する能力、および現場で通用する実践力を卒業時までに修得する意欲を有する学生を求めています。

2.受け入れる学生に求める素養・能力

【専門的学識を修得するための素養・能力】

(1)自然科学の広範な教育を受けるに必要な素養と基礎学力、とりわけ数学と理科(物理、化学または生物のうちいずれか2科目)の基礎学力(※)

数学については、数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B
物理については、物理基礎、物理
化学については、化学基礎、化学
生物については、生物基礎、生物

(2)海洋に関する広範な学問領域を学修し,新しい課題に取り組む積極的姿勢

【自ら考え判断する能力を修得するための素養・能力】

(3)海洋に関わる様々な問題に取り組むために必要な広範囲を見渡す姿勢

【豊かな国際性と幅広い教養・現場で通用する実践力を修得するための素養・能力】

(4)主体的に思考する姿勢

(5)海洋観測や海洋利用などに関わる多様な人々と協働するために意思疎通し、異なる考え方や文化を理解・尊重する姿勢

(6)グローバルに学修活動を行うための基礎的語学力

3.入学者選抜での評価方法

本学科での教育を受けるうえで必要な素養・能力を判定するために,以下の選抜を行います。

一般選抜(前期日程)では,基礎学力を幅広く身につけている人を選抜するために,大学入学共通テスト(5教科7科目)及び個別学力検査(数学・理科)の総合点で判定します。

一般選抜(後期日程)では,基礎学力とともに,考えを論理的に展開し適切に表現する能力を身につけている人を選抜するために,大学入学共通テスト(3教科4科目)及び個別学力検査(小論文)の総合点で判定します。

総合型選抜,学校推薦型選抜及び私費外国人留学生特別入試では,学科の学問領域に対する関心,学ぶ意欲,学ぶために必要な学力等を重視して入学者を選抜します。

4.選抜方法と素養・能力の評価(◎=大きい比重、○=小さい比重)

○総合型選抜
(1) (2) (3) (4) (5)

小論文

面接

志望理由書

調査書

○学校推薦型選抜
(1) (2) (3) (4) (5)

小論文

面接

志望理由書

調査書

○私費外国人留学生特別入試
(1) (2) (3) (4) (5)

個別学力検査

面接

日本留学試験の成績

志望理由書

成績証明書

○一般選抜(前期日程)
(1) (2) (3) (4) (5)

大学入学共通テスト

個別学力検査
○一般選抜(後期日程)
(1) (2) (3) (4) (5)
大学入学共通テスト

個別学力検査