国立大学法人 東京海洋大学

品川キャンパス海洋資源環境学部

我が国は、持続的発展のため、国土を囲む海に潜在する資源とエネルギーを有効に利用しなければなりません。そのためには、新しい産業を創り育てて行く必要があります。一方、資源やエネルギーの利用に際しては環境の保全に細心の注意が必要であることを、私達はこれまでの経験から学びました。海洋資源環境学部は、二つの学科において、海に関する基礎的 / 総合的理解と海の利用・開発・保全に関する教育・研究に取り組んでいます。

村瀬弘人准教授が2023年IWC/日本共同 北太平洋鯨類目視調査に調査団長として参加します

海洋資源環境学部 企業・研究者の方 地域・一般の方

村瀬弘人准教授(学術研究院 海洋環境科学部門 鯨類学研究室)が日本政府と国際捕鯨委員会(IWC)が共同で実施する2023年のIWC/日本共同 北太平洋鯨類目視調査に調査団長として参加します。IWCにおいて、同調査はPOWER (Pacific Ocean Whale and Ecosystem Research)と呼ばれており、水産庁の委託を受け一般財団法人日本鯨類研究所が実施しています。

 

POWERは主に北東太平洋およびベーリング海の広域を対象として2010年より毎年実施されています。2023年は北緯40度以北の経度180度から西経155度(外国の排他的経済水域は除く)にかけての海域で728日から105日の期間に実施されます(図1)。

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図1.2023IWC/日本共同 北太平洋鯨類目視調査の調査海域。

 

村瀬弘人准教授は2010年よりPOWERの運営グループのメンバーを務めており、調査団長としては3回目の乗船となります。本年はIWC科学委員会から任命された米国の海洋大気庁(NOAA)の研究者らと協力しながら調査にあたります。本年の調査海域ではシロナガスクジラ(図2)やナガスクジラ(図3)といった大型鯨類の発見が期待されます。

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図2.海面で呼吸をするシロナガスクジラ(2022年の調査で撮影)。

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図3.海面に浮上してきたナガスクジラ(2021年の調査で撮影)。

 

<関連リンク>

東京海洋大学 鯨類学研究室ホームページ
https://cetaceanlab.web-ac.jp/

2023IWC/日本共同 北太平洋鯨類目視調査出港プレスリリース(一般財団法人日本鯨類研究所)
http://icrwhale.org/230726ReleaseJp.html

水産庁 捕鯨の部屋 プレスリリース
https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/w_whatsnew/index.html

 

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