国立大学法人 東京海洋大学

品川キャンパス海洋資源環境学部

我が国は、持続的発展のため、国土を囲む海に潜在する資源とエネルギーを有効に利用しなければなりません。そのためには、新しい産業を創り育てて行く必要があります。一方、資源やエネルギーの利用に際しては環境の保全に細心の注意が必要であることを、私達はこれまでの経験から学びました。海洋資源環境学部は、二つの学科において、海に関する基礎的 / 総合的理解と海の利用・開発・保全に関する教育・研究に取り組んでいます。

【受賞・表彰】戸田 勝善教授らが、2023 IEEE Industrial Electronics and Application ConferenceにおいてBest Paper Awardを受賞しました。

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2023116日~117日にマレーシアのペナンにて開催された2023 IEEE Industrial Electronics and Application Conference (IEACon)において、戸田 勝善教授(海洋資源エネルギー学部門)および金城 恵海さん(博士前期課程海洋資源環境学専攻20233月修了)がBest Paper Awardを受賞しました。

【受賞者】
戸田勝善(海洋資源エネルギー学部門 教授)
金城恵海(東京海洋大学 大学院海洋科学技術研究科 博士前期課程20233月修了)

【受賞研究のタイトル】
An H-infinity-Control-Based Approach to Anti-Sway Control of an Offshore Crane without Measuring Its Sway Angle
(H∞制御に基づいた洋上クレーンのためのスウェイ角の計測を要しないアンチスウェイ制御)

【受賞研究の内容】
 海運ロジスティクスの急激な拡大および海洋エネルギー資源開発のための洋上建設などの需要から、洋上クレーンへの要求および期待が高まっています。洋上クレーンの運動制御システムの目的は、ベースが波浪等で動揺する環境において、柔軟なケーブルに吊り下げられたペイロードを所定の位置に移動させ、同時にケーブルの振れ回り(スウェイ運動)を抑制することです。従来提案されてきたスライディングモード制御による手法はすべて、このケーブルのスウェイ角やベースの動揺をオンラインで計測する必要があったのに対し、本研究で提案したH∞制御による手法は、これらの計測を必要とせず、高い制御性能を達成できることを示しました。これにより、低コストで実用的な制御システムを構築することが可能となります。

証明書画像.jpg

<関連リンク>
2023 IEEE Industrial Electronics and Application Conference

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