国立大学法人 東京海洋大学

品川キャンパス海洋資源環境学部

我が国は、持続的発展のため、国土を囲む海に潜在する資源とエネルギーを有効に利用しなければなりません。そのためには、新しい産業を創り育てて行く必要があります。一方、資源やエネルギーの利用に際しては環境の保全に細心の注意が必要であることを、私達はこれまでの経験から学びました。海洋資源環境学部は、二つの学科において、海に関する基礎的 / 総合的理解と海の利用・開発・保全に関する教育・研究に取り組んでいます。

【高大連携事業】大島海洋国際高等学校と共同で伊豆諸島において鯨類目視調査を実施しました

海洋資源環境学部 企業・研究者の方

 高大連携事業の一環として、本学鯨類学研究室の中村玄助教と学生(2名)が参加し、東京都立大島海洋国際高等学校の教員(3名)および生徒(10名)と共同で伊豆諸島において鯨類目視調査を実施しました。調査は31617日の2日間、同高校の実習船、大島丸(681トン)で行いました。大島丸による鯨類目視調査は今回が昨年に続いて2回目の試みです。

 御蔵島、三宅島、神津島、式根島、新島、利島および大島の距岸1海里(約1.8 km)にコースを設定し各島を周回しました。全般的に風とうねりが強く、目視調査には厳しい環境でしたが、神津島で45頭のザトウクジラおよび1群1頭の種不明大型鯨類を発見しました。

 近年の伊豆諸島では、本学鯨類学研究室と八丈町・八丈島観光協会が共同で調査を実施している八丈島のほか三宅島での発見報告がありますが、昨年に続き、今回の調査でも神津島でも発見があり、伊豆諸島の広域にザトウクジラの分布が広がっていることが確認できました。また、乗船中に中村助教が講義を行い、調査に参加した高校生は鯨類に関する知識を深めました。

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伊豆諸島での探鯨

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船内での講義

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東京都立大島海洋国際高等学校 実習船 大島丸

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