国立大学法人 東京海洋大学

品川キャンパス海洋資源環境学部

我が国は、持続的発展のため、国土を囲む海に潜在する資源とエネルギーを有効に利用しなければなりません。そのためには、新しい産業を創り育てて行く必要があります。一方、資源やエネルギーの利用に際しては環境の保全に細心の注意が必要であることを、私達はこれまでの経験から学びました。海洋資源環境学部は、二つの学科において、海に関する基礎的 / 総合的理解と海の利用・開発・保全に関する教育・研究に取り組んでいます。

【高大連携事業】大島海洋国際高等学校と共同で伊豆諸島において鯨類目視調査を実施しました

海洋資源環境学部

 高大連携事業の一環として、本学鯨類学研究室の村瀬弘人准教授と学生(2名)が参加し、東京都立大島海洋国際高等学校の教員(3名)および生徒(7名)と共同で伊豆諸島において鯨類目視調査を実施しました。調査は3月18、19日の2日間、同高校の実習船、大島丸(681トン)で行いました。大島丸による鯨類目視調査は今回が初めての試みです。

 御蔵島、三宅島、神津島、式根島、新島および利島の距岸1海里(約1.8 km)にコースを設定し各島を周回しました。全般的に風が強く、また一時的に雨が降るなど鯨類目視調査には厳しい天候でしたが、三宅島で1群2頭、神津島で3群8頭、合計4群10頭のザトウクジラを発見しました。

 近年の伊豆諸島では、本学鯨類学研究室と八丈町・八丈島観光協会が共同で調査を実施している八丈島のほか三宅島での発見報告がありますが、今回の調査では神津島でも発見があり、伊豆諸島の広域にザトウクジラの分布が広がっていることが確認できました。また、乗船中に村瀬弘人准教授が講義を行い、調査に参加した高校生は鯨類に関する知識を深めました。

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 伊豆諸島での探鯨

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 船内での講義

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 東京都立大島海洋国際高等学校 実習船 大島丸

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