国立大学法人 東京海洋大学

越中島キャンパス海洋工学部

海に囲まれた日本は、海上輸送によって必要な資源や食料の大部分を輸入し、工業製品を輸出して経済を発展させてきました。海洋工学部は「海から未来へ」を合言葉に、この貿易立国、技術立国の繁栄を支え、広く世界へ、未来へと羽ばたく逞しい若人を育てています。目指すは、実践的な工学の知識と技術を身につけ問題を発見し、課題を探求し、問題解決のできる指導的エンジニアです。このため3つの学科をおき、それぞれ特色のある教育・研究を行います。

庄司邦昭名誉教授、本学修了生の吉田正則氏・亀井志聖氏が、山縣勝見賞を受賞しました。

海洋工学部 企業・研究者の方 卒業生の方 地域・一般の方

庄司 邦昭名誉教授と、本学修了生の吉田 正則氏、亀井 志聖氏の2名が、2023年度山縣勝見賞を受賞しました。
同賞は、一般財団法人山縣記念財団が海事交通文化の研究及び普及・発展に貢献された方々を顕彰するものです。
吉田氏・亀井氏は本学の博士学位授与論文にて論文賞を受賞し、庄司名誉教授は功労賞を受賞しました。

【受賞内容】

  • 吉田 正則 氏 (東京海洋大学博士後期課程修了) 

    受賞名:論文賞
    受賞論文:
    「人間工学とルール形成戦略からの自動運航船に関する国際規則と技術革新の同時構築」東京海洋大学博士学位授与論文 2021年度(2021年9月)

    略歴:
    神戸大学工学部卒業後、運輸省(現国土交通省)に入省。海事局課長補佐、ノルウェーFNI客員研究員等を経て海事局船舶産業課国際業務室長。英国UCL(MSc)修了、東京海洋大学博士後期課程修了。 

    選考理由:法規制整備に関する検討が活発に行われている自動運航船に関して、技術開発と同時に社会実装に向けての方向性整備も進めるという諸外国の技術展開手法を踏まえた、国際競争に打ち勝つための今後の技術開発戦略を示し、有益な資料と期待される。

  • 亀井 志聖 氏 (東京海洋大学博士後期課程修了) 

    受賞名:論文賞
    受賞論文:
    「自動車運搬船の貨物積載時における甲板強度判定方法に関する研究」東京海洋大学博士学位授与論文 2021年度(2021年9月) 

    略歴:
    東京商船大学卒業後、イースタン・カーライナー(株)、神奈川県立海洋科学高校教諭を経て、富山高等専門学校商船学科准教授。東京海洋大学大学院博士後期課程修了。専門は載荷論、船舶安全学。

    選考理由:自動車運搬船の積載対象貨物の大型化・重量増に対応すべく、現場にて利用可能な設計甲板強度に応じた貨物の積み付け可否の判定方法を新たな計算手法で提案し、新たな船舶構造設計にも寄与するものであり、優れた研究といえる。

  • 庄司 邦昭 氏(東京海洋大学名誉教授)

    受賞名:功労賞

    略歴:東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京海洋大学教授、運輸安全委員会委員、日本船舶海洋工学会功労員、日本航海学会会長等を歴任。著書に『航海造船学』『図説船の歴史』『ショージ先生の船の博物館めぐり』など。

    選考理由:長年にわたり造船、航海など広範囲の研究活動や幅広い分野の著作を通じ、わが国学界で活躍され、顕著な足跡を残している。こうした海事産業全般に対する多大なる貢献と功績は功労賞に値する。

<関連リンク>
山縣記念財団ホームページ

2023年山縣勝見賞贈呈式対外発表用.jpg
左から2番目より、庄司邦昭 名誉教授、亀井志聖 氏、吉田正則 氏

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